散歩していて思ったこと。

最近東京の郊外に越したのだが、まだまだ自然が多く朝森林公園を散歩するのは格別であり都心部に住んでいた頃には考えられなかったことである。

しかし我々を癒してくれる自然というのは、ある程度コントロールされた自然である。ここでは森林を取り上げて話すが、人が見て綺麗だねとか、癒されるねとかいう森は人により管理されたものであることが多い。よく自然あふれる里山の風景などと言われるが、あれは人によって作られた、制御された風景である。わたしは昔、山で道に迷ったことがあるが、その時の森は癒しどころではなく恐怖そのものである。日が暮れてしまったら大変なことになる。何が飛び出してくるか分からないし、非常に危険な場所になる。だから自然の本質はそんなに優しくはない。人間はその中にいさせてもらっている存在に過ぎないのだと肌感覚でわかる。幽玄の森という言葉があるが、まさに森の奥底は人が立ち入ってはならない場所の可能性もある。

里山の優しい風景というのは、つまり自然が優しいというより人の優しさが具現化したものなのだ。