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国を出るということ

私は都内の某小売店で働いています。

そこでは外国人留学生がアルバイトとして多数在籍しています。そこで感じたことがありまして今回はそのことを書きます。私たち日本人と外国語を母語とする彼らと言語的距離があり、意思疎通が上手くいかない場合があるというのは容易に理解ができますが、何かそれ以上に埋まらない距離感があるとずっと思っていました。私は学生時代にイギリスに語学研修に行ったことがありますが、そこでも同じ距離感を感じたことを思い出しました。(特に後進国の方々と)同じ留学生と行ってもその国々で事情は異なります。私は当時夏休みを利用して、半分遊びの延長線上で英国に渡ったのとは対照的に、彼らは国から、社会から期待され、本気で渡英しているのだと、今になって感じます。当時も今もそうだと思いますが日本円はまだまだ強く、働くとお給料も当たり前ですが日本円で出ます。ですからアルバイトでもしてお金を貯めれば容易に短期の語学留学程度はできます。しかし後進国の方々はそうではないのです。ポンドやドルを買うには相当の財力が必要です。

ずっと感じていた距離感に対する結論を書きますが、それは「階級」の差ではないかと思うのです。私は一般庶民として日本で生活して来ましたが、彼らは本国ではエリートであり、優秀な能力に恵まれ、財力を持ちながら、相当の覚悟を持って日本に来ているのだと感じました。外国人留学生の言語習得のスピードに脱帽することがありますが、それは当たり前でそもそも選抜された優秀な人材であるからこそ日本に来れているわけです。私は日本の平民であり、彼らは諸外国のアッパークラス、少なくとも財力、知力に恵まれており、両者には階級の差が歴然として存在し、そのことがいつまでも埋まらない距離感の要因でないかと思うのです。